■プライバシー権(人格権)
個人の私生活や容姿を、許可なく撮影、描写、公表、利用されない権利を指します。例えば、SNSで無断で写真を公開されたり、街中で隠し撮りされたりすることは、プライバシー権の侵害にあたる可能性があります。運動会などで「他の人の映り込みに注意してください」とアナウンスされるのも、このプライバシー権に配慮するためです。誰もが気軽に写真を撮影、発信できる時代だからこそ気を付けないといけませんね。
もし自分が勝手に撮られる側になったらどんな気持ちになるかを考える必要がありそうです。
■パブリシティー権(財産権)
芸能人やスポーツ選手などの有名人が、自身の「顧客吸引力」を保護するための権利です。有名人の容姿や名前には、経済的な価値があり、それを無断で使用されると、本人の利益が損なわれる可能性があります。コンサートなどで写真撮影が禁止されるのは、このパブリシティー権を保護するためです。「生写真」には注意が必要です。
つまり、肖像権は誰もが持つ大切な権利であり、尊重されるべきものです。SNSなどで写真を公開する際は、相手の許可を得るなど、十分な注意が必要です。