新聞が印刷される前に、記事や見出し、写真に間違いがないかを確認する「校閲」という作業があります。
校閲の仕事は、単なる誤字脱字のチェックにとどまりません。
- 数字や固有名詞に誤りはないか
- 記事の内容に矛盾はないか
- 正しい日本語が使われているか
- 人権に配慮し、傷つける表現はないか
- 知的財産を考慮した内容になっているか
- ジェンダーによる差別はないか
- 無意識の偏見に基づいた文章になっていないか
など、多岐にわたるチェックを短時間で行います。
例えば、スポーツ記事で「〇年ぶり〇回目の快挙」といった表現があれば、過去の新聞記事のスクラップを一つひとつ確認し、記録と照らし合わせます。
このように、あらゆる資料を参考に記事の内容や数字の裏付けを取る作業は、地味ではありますが、記事の信頼性を守る上で非常に重要な作業です。
こうした裏付け作業を行う校閲部があるからこそ、新聞は信頼できる情報源と言えるのです。