知的財産とは
財産といったら何を思い浮かべますか? お金、家、車、宝石? これはみんな形のある財産です。一方、知的財産とは発明やアイデアなど、人間の創造的な活動によって生み出された価値のある情報のことを言います。
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著作物を保護するための権利が著作権です。
写真や文章などの著作物(人間の創造的な活動によって生み出された価値のある情報)を作成した時点で自動的に発生します。例えば、自分が撮った写真や書いた文書は自分だけが使えます。他の人が使いたかったら作者の許可が必要です。著作権は、作者の生存中とその死後約70年間保護されます。著作権者を意味する英語の「Copyright(コピーライト)」を©のマークで表すことがあります。本や新聞にも記されていて、これは出版社や新聞社が著作権者であることを示しています。
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商品やサービスに使う商標(商品名や会社名など)を独占的に使える権利が商標権です。
身近なところでは「宅急便」はヤマトホールディングス株式会社(東京都)の商標で、一般的には「宅配便」です。他社が「宅急便」と名乗ってはいけません。また、商標権は10年ごとに更新し続けることができるので、ずっと独占的に使うことができます。登録商標であることを示す英語の「Registered Trademark(レジスターマーク)」をⓇマークで示しています。身近な文房具などでもよく見かけます。
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「発明する」のが特許権。発明したものを特許庁に登録することで独占的に使えるようになります。小学生でも発明をして特許権を取っているケースもあります。もし他人が使いたかったら、発明した人にお願いして使わせてもらう必要があります。特許権は20年間有効(薬品は25年間)で、その後はだれでもまねをしてもいいことになります。この権利が切れた医薬品のことをジェネリック医薬品(後発薬)といいます。
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